12. 覚醒への第一歩

私たちは物質の肉眼では「神」の姿を見ることができなくとも、この世界は「神」によって支配されています。
そして生きとし生けるものすべて、これらの肉体にいる魂たちは皆、唯一絶対の共通の父・バガヴァーンの兄弟姉妹たちです。
すべての生きとし生けるものの父であるバガヴァーンは、すべての魂を平等に愛します。
従って私たちは、バガヴァーンが定めたルール、ダルマ・宇宙の法に従って生活することが求められます。
その基本的なルールは、バガヴァーンが直接、或いは間接的に私たちに与えてくださいました。その中でも最も重要なルールをご紹介します。
そしてこれらのルールに従うことで、私たちは、「自分が肉体ではなく魂・ブラフマンであること」を理解できるようになります。そして正しい生き方をするようになるにつれて、自己中心的な物質的欲望に覆われていた魂の穢れが浄化され、やがて本来の健全な魂の純粋意識を取り戻すことができるようになります。
そのためにはまず次の4つの基本的ルール・ダルマを護らなければなりません。

1. アヒムサー・非暴力の実践
私たちはこの世に父や母の因子から肉体を授かり,父や母,兄弟姉妹,おじいちゃんおばあちゃんと,愛し愛されるという関係を築きます.こうして私たちは愛を学びます。私たち魂は永遠でも,私たちの肉体を破壊されること,つまり殺されたいとは誰も思いませんし,苦しみや悲しみを望みません.自分の愛する家族が痛めつけられたり、殺されたりしたら、どれほど苦しい思いをするでしょう。
従って命を奪うこと,殺すことは大罪です.そして自分の中に備わっている愛を破壊することになります。それは,人間社会に限ったことではありません.宇宙の法・ダルマでは,動物や植物の肉体を破壊すること,命を奪うことも大罪なのです.
従って、バガヴァーンが定めたダルマ・宇宙の法に反して、自己中心的な自分の満足のために、他者を言葉や態度で傷つけたり、更には殺してはならないのです。更に人間より弱い立場にいる動物たちを殺して喰らうことを止めなければなりません。
肉食をしている人々は、「自分は動物を殺していない」と言い訳するかもしれませんが、肉食をし続けている限り動物の屠殺はなくなりません。需要がある限り、畜産者は肉という商品を作り出してお金を儲ける為に牛や豚や鶏を育て、それらを食肉加工業者に売れば、殺されて肉にされてしまいます。
こうして罪のない動物たちを殺したことに加担した人たちは、皆、大罪で裁かれることになります。死後、地獄で大変長い期間、重い刑罰で苦しむだけでなく、地獄から出た後も、「自分が殺した動物の数だけ、自分が殺した動物たちになって、自分が動物たちにしたことを体験をして苦しむことになります。
私たちは生きるために食べなければなりません。植物も生きています。植物を殺すこともまた罪なのです。では何を食べたらいいでしょう? これは次の項目の最後にお話致します。

さて暴力について続けます。人間に毒を盛ることもまた重罪です。人間を完全支配下に置こうとするNWO(新世界秩序)の首謀者たちは、配下にいる各国の支配者層に「SDGsをダシにした 『もっもとらしい名目で』」人口削減の協力を秘密裏に取り付けたり、時には「脅し」たりして、世界中の人々に「ワクチンという名の毒」を注射させているのでしょうが、魂の兄弟姉妹たちを殺したり・不具者にしたり・妊娠させなくしたり・寿命を縮めたり・廃人(人間ロボット)にした結果責任を、これらの関係者は皆、負うことになります。
この計画を立案した主犯たちや、実行役の「ワクチンという名の毒」を製造した製薬会社の関係者たち・この陰謀を知って加担している各国政府関係者たち(政治家・官僚・役人)・人々に「ワクチンという名の毒」を打つようにけしかけているマスコミ関係者たち・「ワクチンが毒」ということを知りながら自分の利益や保身の為に注射をしている医療従事者たちなど、皆、同罪で裁かれることになります。これらの罪人たちは、死後、地獄で大変長い期間、重い刑罰で苦しむだけではありません。地獄から出た後も、「ワクチンという名の毒」で苦しんだり死んだ人の数だけ、同じ体験をして苦しむことになります。
Covid-19の「毒ワクチン」は、DNAを強制的に改変して自然治癒力を破壊します。このようなDNA改悪の影響は、後の世代にどれほどの影響があるか計り知れません。この「悪魔の毒ワクチン」を人間に打ったことに関わった魂たちは、この影響を受けた遺伝子病を背負った子供として、何度も何度も生まれ変わることになるでしょう。

自殺について
自殺は自分に対する暴力です。日本は自殺大国です。自殺なさった方々は、それぞれいろいろな苦しい事情があったのでしょう。しかし、生きているのが苦しいから死を選ぶことは、自分に起きている問題を更に拗(こじ)らせることになります。あなたの体(魂の乗り物)は、あなたが創ったものではありません。あなたの心臓にいるバガヴァーン(クシーロダカシャーイ・ヴィシュヌ)が、あなたの過去生に応じて与えたものです。それを破壊することも罪になります。

bhūmir āpo ’nalo vāyuḥ khaṁ mano buddhir eva ca
ahaṅkāra itīyaṁ me bhinnā prakṛtir aṣṭadhā
土・水・火・氣(風)・エーテル(アーカシャ・空)、心・知性・偽の自我。これら八つのエネルギーは私(バガヴァーン)から分離したエネルギーだ。(バガヴァッド・ギーター  7.4)

魂は、偽の自我・知性・心でできた希薄な下着と、土・水・火・氣(風)・エーテル(アーカシャ・空)の五元素でできた濃厚な上着を来ています。自殺をして自分の肉体を破壊するのは、この上着の部分です。
魂は永遠です。上着である濃厚な肉体を破壊してもあなたは存在し続けます。私たち魂は物質界に自己中心的な欲望を満足させたいと望んでいる限り、偽の自我・知性・心という下着を纏(まとい)続けます。予定されていた寿命を無視して、自分勝手に濃厚な上着を破壊すると/自殺すると、下着を纏った状態で上着を破壊した(自殺した)場所に縛り付けられてしまいます─何百年も。この下着で漂っている魂を、人は幽霊と呼んでいます。
自分の上着を破壊した魂は、その上着を纏っていた時の感覚が残っています。空腹や喉の渇きや性欲などを持ち続けています。しかし、上着を失っているので、それらを満たそうとしても満たすことができず苦しい状態に置かれます。だから、精神状態(意識状態)が弱っている人の肉体を乗っ取ろうとします。これを憑依と言います。この行為もまた、罪を負うことになります。

このように、自殺をしても何ら苦しみの問題解決にはなりません。かえって問題を拗(こじ)らせてしまいます。
私たちの人生は、学んで・気づいて・成長する為にあります。他人と比較して、劣等感に陥る必要はありません。物質的な成功(地位・金)は一時的な結果で死と共に無くなるのです。
真の幸福はこのような物質的なものではありません。愛です。
あなたは、バガヴァーンによって生かされています。あなた自身の命、あなたの肉体、あなたが吸う空気、水も食べものも、大地も宇宙も、あなたが創ったものでも、人間が創ったものでもありません。これらすべては、バガヴァーンが与えてくださったものです。
あなたの心臓を動かし、酸素を体に運び、食べ物を消化して栄養を体中に行き渡らせ、老廃物を排出させているのは、あなたではありません。あなたを愛する父なるバガヴァーンです。
あなたが人間社会でたった一人になったとしても、誰からもあなたのことを無視されても、あなたの心臓にはあなたを見守っている父なるバガヴァーンが一緒にいるのです。
あなたのことを世界中で、宇宙中で最も愛しているのは、父なるバガヴァーンです。あなたがこれまで何度も何度も生まれる度に沢山のお父さんやお母さんを持ってきましたが、肉体が変わればその関係は失われてしまいます。けれども、あなたがどれだけ肉体を変遷しても、あなたのそばには父なるバガヴァーンがいつも一緒にいるのです。
ですから苦しかったら、私たちの心臓に一緒にいる「神」・バガヴァーンに、真剣に祈ってください。バガヴァーンはあなたが振り向いてくれることをずっと待っていてくださっていたのです。
そしてバガヴァーンの声を聞いてください。仏教やキリスト教、イスラム教、ヴェーダの教えをお読むことで、その声を聞くことができます。寺院や神社或いは教会に行って、主仏陀やキリスト師やムハンマド師やヴェーダの教えに正しく従っている聖職者から聞くこともいいでしょう。
バガヴァーンのお姿や拡張分身や化身(主仏陀)は、ヴェーダの精神文明や仏教美術の彫刻や絵画で見ることできます。またバガヴァーン由来の真正な宗教施設では、バガヴァーンの代表者のモーセ師やキリスト師や、聖なる使徒たちやマリア様の絵画や彫刻を見ることができます。これらの神殿や寺院に詣でて、これらの聖なる御方たちに拝謁することは、私たちの心を浄化します。
「神」や主仏陀を主題にした音楽を聞くことも、精神的な恩恵になります。こうしてバガヴァーンに関する事柄と触れ合うことで、バガヴァーンと繋がることになります。従ってこれもまたヨーガなのです。そうすることで、私たちは、これまでの物質次元での観点からではなく、精神的視点に基づいた解決法、インスピレーションや気付きがやってきます。これはすべてあなたの真剣さによります。
「どうでもいいや」と自暴自棄にならずに、希望を持ち続けてください。「天は自らを助くる者を助く」

2. 不正な性行為を止めること
セックスの快楽はとても強く、聖職者たちでさえ、邪淫・姦淫の罪を犯してしまいます。セックスをすることで、「自分が魂・ブラフマンであって肉体ではない」という理解や覚醒から遠ざかります。セックスが許されるのは、結婚したパートナーとだけで、子供を授かるためです。その為、文明的な人間社会には聖なる儀式を通した結婚制度があります。
人間の肉体は、猿やブタやハトのような獣たちがするような、「相手かまわず、所かまわずセックスする」為にあるのではありません。誤った自由の解釈によって、「フリーセックスが発達した文化だ」と勘違いする人たちが増えました。不正な性行為は、時として堕胎や性犯罪の助長に繋がります。堕胎は殺人です。
人間に与えられた動物より優れた高い知性は、生老病死の繰り返しから自由になることです。しかしこの人間に生まれた機会を生かせず、セックスの快楽を貪れば、この強い性欲の為に来世では、猿やブタやハトなどのセックスに禁忌がない動物の肉体に生まれることになります。

3. アルコール・たばこ・麻薬等の陶酔物の摂取を止めること
キリスト教・イスラム教・ユダヤ教・仏教が、生活に根付いている国々の中では、テレビCMでアルコールの宣伝などしません。この手のCMが流れるのは日本くらいです。
あらゆる真正な宗教は、アルコール・酒の摂取を禁じています。何故なら、アルコールは、あらゆる物質の中で最も穢れたもので、私たち人間を「気違い」にさせるからです。しかし、無知な人々はこの肉体の酩酊状態を楽しみます。肉体の快楽を求めている限り、自分がブラフマンである覚醒は決して起こりません。
日本の仏教徒は、他国の仏教徒と比べて主仏陀との約束である戒律を護る意識が希薄で、酒を般若湯と呼び、自分をごまかして不飲酒戒を破る者が多く見受けられます。
また神道では、アルコールが穢れたものであるという智識が失われしまいました。このような影響から大和民族の文化では、酒の摂取が非常に緩くなってしまいました。これは神道や仏教の指導者たちにその責任の一端があります。その為に、法規制が厳しくなっても、アルコール摂取による交通事故から引き起こされる痛ましい死亡事故が未だになくなりません。アルコール摂取によって克己心が育たず自堕落を招いています。
また日本にはたばこを止めることができない国会議員が大勢いるようです。自分をコントロールすることのできない自制心の無い人間がいるから、汚職がなくなりません。

4. ギャンブル・賭博を止めること
人間は基本的に怠惰です。精神的にも肉体的にも。その為、楽に金を儲けようと、弱者を騙して搾取したり、暴力で使役して搾取しします。また一攫千金を狙って、賭け事をします。
人は一人では生きられません。人間社会は、様々な能力を持った人間たちが互いに助け合いながら協働して支えあって動いています。助け合うことで人は、互いを思いやるようになり、愛を発達させます。
けれども、株などの金融という虚業は、弱肉強食社会を促進させます。自分の利益は他者の不利益によって生まれます。これはギャンブルと同じ性質を持ちます。他者を出し抜いて自分の利益を得ようとします。これらの背後にあるのは、「嘘」です。
あなたは、常に「嘘ばかりつく人間」と付き合いたい、一緒に仕事をしたいと思いますか? 思考が正常な人だったら、このような人とは関わり合いを持ちたいとは思いません。何故なら騙されたくないからです。
従って、健全な人間社会とは、「嘘を付かない」・「人を騙さないい」人間たちによって築かれます。しかし現在の私たちの社会は、健全とは決して言えません。大変残念なことに、これまでの様々な事件をみればお分かりのように、わが国の首相や政治家、官僚という国のなどのリーダーたちは、「嘘を付いて国民を騙す」のを常としています。
日本の不幸は、立法・行政・司法を担っている人間の中に、人を支配する資格の無い邪な人間たちが大勢いて、自分の権力を維持する為に、金の為に、高い役職の保身の為に、「自国民を平気で騙していること」です。中には、自国民でない人たちもいるようですが。
これらの社会的リーダーたちは、「自分はうまくやった」と自分の物質的成功に有頂天になるかもしれません。しかし、それも死ぬまでの間だけです。弱肉強食社会の日本は、権力者や財力者が責任を問われない理不尽で不公平で不公正な社会ですが、死後、多くの人々を騙して苦しめた廉(かど)で、自分が苦しめた人の数だけ苦しみを負うことになります。責任ある立場にある人間が、自己中心的な欲望の為に他者を苦しめたら、その責任は非常に重く刑罰は大変大きなものになるのです。
このように人間が住む地上界を離れる(死ぬと)と、宇宙では正義が完全に実現されます。何故なら、バガヴァーンがすべてを見て知っているからです。そしてバガヴァーンの僕であるダルマの番人・ヤマラージは、罪を犯した者たちを公平・公正に罰して自分たちがしたことの罪を学ばせます。ですから、私たちはヴェーダやバガヴァーン由来の真性な宗教家ら、ダルマ・宇宙の法を学ばなければ、人生を終えた後、大変なことになるのです。無知は他者をそして自分をも不幸にするのです。

上記の4つの罪、暴力を振るうこと・殺すこと・肉を喰らうこと、不正な性行為、アルコールや陶酔物の摂取、ギャンブルは、地下界に住むアスラ(悪魔・鬼)の文化です。従って、このような魔性の文化が地上界の多くの人間に生き方に根を張るようになると、そのような人たちは魔に影響されて、思考・指向がますます魔性の性質を帯びるようになり、そして実際に悪魔の所業をするようになってしまいます。こうして人間社会全体が次第に、悪魔の文化が当たり前になってしまうのです。

以上、第12章 覚醒への第一歩 終了